認定看護師をめざす

言うまでもなく、医療技術というものは日進月歩で進歩しています。また、社会情勢が変わるのに合わせて、看護現場の状況も刻々と変わっているのです。
そんな中で、看護におけるより高い知識と技術を持った、水準の高い看護師の存在は欠かせないものになっています。
こうした中で登場したのが、認定看護師です。それは、看護現場において実践と指導、相談といった、一般的な看護師を指導するような立場に立つような役割を果たすことができるような立場となって、看護ケアの質の向上を図るものでした。
具体的な例としては、実践において患者さん個人や家族、または複数人数の集団に対して、高い看護技術を持って水準の高い看護を行うというものです。
指導においては、実際に現場で働く看護師に対して、看護業務を通して指導を行うものです。
相談は言うまでも無いでしょう。看護師に対してコンサルーション、つまり看護を行う上での問題を、より高いレベルで援助するプロセスを行うことです。
看護師の資格は取得すると生涯続くものですが、認定看護師の資格は審査をパスして実際に登録されると、5年の間有効です。つまり、5年に1度は資格を維持するための審査を受けることになります。
実際に資格を得るためには、認定の教育機関を半年以上受けなければならないので、事実上一度職場を離れる必要が出てきます。教育機関による講習は平日の昼間に行われるので、通常の業務を行いながらでは受講ができないためです。
不便かもしれませんが、習熟度を高めて看護師としての力量を向上させ、よりよい看護環境を作るためには必要なことです。
全国的に見ても認定看護師の人数は1万人前後であり、今後もこうした資格を持った看護師の需要は高まります。特に、高度医療に携わりたいという希望を持っている人であれば、避けて通ることはできない道なのではないでしょうか。現在では、資格取得支援を謳っている看護師の求人も多く、仕事をしながら資格取得できるところも増えています。
審査を受ける資格があるのは、まず国内で看護師の免許を取得していること。そして、実務研修を通算5年以上受けていること。このうち、認定を受ける看護分野について3年以上の実務研修を受けていることです。
その上で認定看護師教育機関で6ヶ月・615時間以上の講習を受ける必要があります。これでようやく認定審査を受ける資格が得られるわけです。認定試験は筆記試験になります。
このように、認定看護師になるためには、最低5年の実務経験が必要になります。大変ですが、ステップアップのためには必要なことです。
認定看護師にはいろいろな種類がありますが、今注目されているもののひとつは訪問看護認定看護師です。社会の高齢化が進んでいること、高齢者のニーズが多様化している中でも自宅での療養を希望する人が増えていることが、注目されている理由です。

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